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文脈効果の活用方法〜顧客の「欲しい、買いたい」を想起させるヒント

仕事帰りにレストランへ入ると何となくビールが飲みたくなったり、待ち合わせのときにはカフェを探したり、「目的はないけど何となく」ということよくありませんか?

1955年に米国の認知心理学者「ジェローム・シーモア・ブルーナー氏」によって提唱された、心理学的なこの効果のことを「文脈効果」といいます。

文脈効果とは、周囲の情報・状況によって対象の認識が変わることがある現象のことを指します。
たとえば、ハンバーガーを食べたいと思っていたとしても、そのときにによって「今日は何となくマックが食べたい気分」とか、「今日は何となくモスの気分だ」なんていうのも、その人がその瞬間に置かれている状況によって異なるため、文脈効果といえます。これを「コンテクスト・マーケティング」と呼んでいます。

モノの価値は体験で拡張される

商品やサービスの価値は、必ずしも売り手と買い手で思惑が一致するわけではありません。

忙しいビジネスマン

たとえば、忙しく客先周りをしている最中のビジネスマンに、ゆったりした空間で味の良い珈琲を楽しめる場所があるとPRしたところで、そのビジネスマンはすぐに喉の乾きが癒せる自動販売機のミネラルウォーターがあれば良いと考えることでしょう。

逆に、休日に余暇の時間をできるだけ心地よい場所で、心地よいBGMを聴きながらゆったり珈琲を楽しみたいと思えば、おしゃれで長居できるカフェを選択することでしょう。

このように同じ一杯の珈琲であっても、珈琲を楽しむ周囲の環境やシチュエーションを変えるだけで、ユーザーが感じる製品価値は大きく代わってしまいます。

自社製品・サービスの売上アップや単価アップを望みたければ、それに合った顧客体験を作り上げることができる文脈(コンテクスト)を作り上げることが重要であるといえます。

この記事を書いた人

はじめまして、僕はアシマと申します。一部ではサイト管理者と激似との噂もありますが、ご存知の方はくれぐれも内密に。
ビジネスにお役立ていただける記事をどんどん書いていきますので、宜しくお願いします。

▼アシマの中の人の略歴

  • 学生時代には経営・財務の分野を学び、建設・不動産業界で経理部に在席。
  • 家電メーカーにて直営店舗の運営、マーチャンダイザーを経験。PCのBTOビジネス推進や、デジタル一眼カメラのセミナー講師、直営の免税店を経験。
    また、グループ企業のWebマスターとして、ポータルサイト、eコマースサイトの制作・運営、情報セキュリティマネジメント、ナレッジマネジメントを推進。
  • 神奈川県の家電量販店にて情報部門リーダー、都心店舗の店長を経験。
    その後、店舗開発部で新店舗出店時のレイアウト設計やスタッフの育成、出店準備、VMDの企画・制作などを歴任。
  • システムインテグレーターとして、手術室及び血管造影室の画像・映像配信システムの開発・設計、エンジニアリングを担当。さらに、遠隔手術支援システムの企画・開発を担当し、専門誌へ医師の偏在問題に関する論文を寄稿。
    また、医療向けシステムやフェリーの設備を安全にリモートメンテナンスするソリューションを開発・運用。
    その後、会社のリブランディングプロジェクトへの参画、デジタルマーケティング組織の立ち上げ、メディカル組織のマネジメントを経験。
  • 現在はクラウドサービスの開発会社でマーケティングディレクターとして、導入企業様のコンサルタントを担当しております。