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DX化とはミルフィーユ型経営戦略

DX化とはミルフィーユ型経営戦略

コロナ禍の影響もあり、最近 DX 化を推進しようという企業が増加しています。
しかし現状はITや DX というキーワードには苦手意識があるという経営者や組織が多く、専門の推進室を設けて進めている企業も多く見られます。

今回はそんな DX(デジタルトランスフォーメーション)化を達成するための考え方の変革について書いていきます。

”経営”の考え方

そもそも、経営という言葉の語源は何かといえぱ、仏教が由来なんです。

経営の「経」とは、織物の縦糸を南北(縦)の方向から定義づけると言う意味です。そして「営」とは、縦糸に横幅を持たせ、外郭をつけていくことです。

つまり、この仏教の考え方でいけば、縦糸で定義したことを横に連ねていくことが経営ということです。

なぜこんなことから話し始めたかというと、会社に一本突き抜けたしっかりとした考え方があるとしても、それを横に広げていく手法がなければ、デジタル時代には経営力を発揮できないということにフォーカスしていただくためです。

レイヤーはHARBSのケーキ

唐突に告白しますが、僕はハーブスのミルフィーユケーキが大好きです。
旬のフルーツと生クリームやチョコレートなど、豊富な具材が重なり合って素晴らしいハーモニーを奏でています。

僕は経糸で定義したことを横に連ねていくのもこのミルフィーユみたいなものだと考えていて、各 レイヤー に様々な個性が集まって、それがミルフィーユされることで一貫した経営方針に様々な個性が奏でられるといった具合です。

そしてそれぞれの個性に対して規則的なものを押し付けるのではなく、レイヤー に何となく集まった個性を散らせて、口の中でひとつにまとめるのが美味しさを奏でるコツです。

このレイヤーごとに何となく集まった個性を様々な事業やパートナーと考えています。

ただ、ケーキでも経営でも同様にいえることは、この個性がちゃんとひとつのテーマに沿って奏でられないと、そのアイデンティティはボケてしまうということです。

アプリもミルフィーユ

そして、DXに必要なクラウドのアプリやシステムも同様にミルフィーユのようにレイヤーが重なり合ってできています。

皆さんが業務用でお使いになられているアプリの構造をイメージにすると、こちらのような感じです。

アプリを運用するサーバーにOSが入っていて、そのOSの上にいわゆるサーバーというハードウェアがデータベース、アプリケーション、ウェブの順で積み重なっています。

このように、コンピューターが作り上げるアプリもミルフィーユを作り上げることで利用される人にインターフェースが伝わり、そのインターフェースから再びコンピューターにやりたいことが伝わるわけです。

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、このデジタル技術を活用して業務変革を行うものなので、経営も同じようなミルフィーユ構造にするとシンプルに分かりやすいのではないかと思います。

経営のミルフィーユ化とは

僕が考えるDX経営とは、以下のようなミルフィーユのイメージです。
例えば、事業がA事業、B事業とあり、それぞれにパートナーがあると想定します。
そして、レイヤーは下から経営、マネージメント、スタッフとなっています。

このそれぞれのレイヤーごとに、横串でアプリなど共通の プラットフォーム を作り、A事業もB事業もそしてパートナーも同じプラットフォーム上で業務を展開します。当然、それぞれが犯してはならないデータセグメントにはセキュリティをかけ、共通で使用するデータは同じ UI/UX で同じように使用することができます。

プラットフォームが共通化していれば、いちいち書類や印鑑のデジタル化のためにそれを橋渡しする技術を導入する必要はありません。ベンダーもレイヤーごとに共通化されていれば、昨今起きている経営統合後の金融機関みたいなトラブルも減ることでしょう。

社内・社外共同で進める事業目標があれば、それぞれの クロス連携 が実現され、それに取り組むための障壁も減ることでしょう。
また、人材交流や事業部間の異動、パートナーへの出向なども格段に楽になります。

デジタライゼーションという改革

デジタライゼーション とは、単に書類や人手などをデジタル化するということではなく、デジタル化によって新たな事業価値や顧客体験を生み出し、自社のビジネスモデルを変革することをいいます。

昨今の有名な事例では、車を自家用車として所有するといったビジネスモデルから、カーシェアリングやUberのような ライドシェア へ変革した事例や、レンタルビデオをストリーミング配信へ変革した事例などがあります。

単にDX化といわれてもピンと来ないという企業は多いかと思いますが、今後、時代に合わせて市場競争力のあるビジネスモデルを構築するための改革と言われれば、新たな目的・目標ができ、新たな経営指標を作り上げることもできるのではないでしょうか。

そのためにも、社内業務のデジタル化すらできていないという企業は、まずビジネスプロセスのデジタル化やそのためのDX人材の育成に取り組むことが急務です。

そして、以上のことから僕が考えるDXのプロセスは以下のようなイメージです。

社内インフラのデジタル化に取り組む

まずはインフラ部分からDX化をしていきます。
具体的には、メール主体のコミュニケーションをSlackなどのチームチャットへ移行。オンプレミス だったサーバーや社内システムをAWSなどのクラウドサービスへ移行など。


業務プロセスのデジタル化に取り組む

次に、業務管理や会計システム、顧客基盤などの DX化 をしていきます。
具体的には、業務や会計のシステムに SaaS を導入すれば、自社でデータを持つ必要がありません。
日本企業では サブスプリクション を嫌う傾向がありますが、一括で専用システムを購入しても余計な管理費や人件費を使い続けるのがオチです。外部の サブスプリクションサービス を活用し組み合わせていくことで、要件に合った機能を計画的なコストで活用していくことができます。


デジタル技術を生かしたビジネスモデルの考案・推進

現在持っているビジネス基盤をそのまま使うのではなく、需要に合った形で提供できるように変化させることです。
例えば、もはやリテール業界は実店舗を拡大していくだけではターゲット層を囲い込むことは不可能です。古くは「Amazon」や「楽天」、最近では「BASE」や「Shopify」といったオンライン店舗を開設できる プラットフォーマー が伸びています。これはいわゆる、リテールや不動産のDX化といえます。
そのためには既存の組織や人材、価値観にこだわるのではなく、消費者を刺激する新しいユーザー体験や ユーザビリティ を訴求できる ケイパビリティ を構築していくことが必要です。従来のケイパビリティを見直すには、組織のDX化が不可欠であるといえます。


R&D投資で社会全体に影響を与える

ビジネスモデルが確率しビジネスの優位性が保たれた後は、その先に続く R&D への投資です。
例えば、金融業界では ビットコイン を実現した ブロックチェーン技術 や、大量の トランザクションデータ を AI で活用する イノベーション などが生まれていますし、製薬業界では遺伝子解析データ技術から mRNA や ベクターワクチン などが生まれ、COVID-19ワクチンやがん治療薬分野で光名が生まれています。

異なるレイヤーとのシナジーを作り出す

産業まるごとがデジタルで転換していくことを、「IX(インダストリアル・トランスフォーメーション)」と言います。それを実現するためには、今あるものをうまく利用し、手元に無いものを作り出すことが必要です。

たとえば、僕がこうやってサイトで記事を書くのがそれと似ているのですが、僕は元々Webデザインのスキルを持っています。しかし、自分が真にやりたいことはWeb全体の構造をデザインすることや SEO ではなく、真剣にビジネスやマーケティングに取り組もうとしている方々へ言葉を届けることです。

ですから、WebデザインやWeb管理は WordPress にお任せし、その他の仕組みも他社のクラウドサービスにお任せしています。僕はそこに余計な手間や時間は使わず、コンテンツを作ることに徹しています。

自前主義を取り払い、できるだけ自分しかできない部分に手間を掛け、他社のレイヤーの上に自分独自のレイヤーを載せ、そこから シナジー を実現すること。これが IX の基本だと考えています。

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この記事を書いた人

はじめまして、僕はアシマと申します。何のキャラなのかは写真からご想像いただければと...
一部ではサイト管理者と激似との噂もありますが、ご存知の方はくれぐれも内密に。
マーケのプロとして、ビジネスにお役立ていただける記事をどんどん書いていきますので、宜しくお願いします

▼アシマの中の人の略歴

  • ソニーグループにて、直営店舗の運営、ウェブマーケティングによるD2C推進の統括を経験。また、ナレッジマネジメントの推進や福利厚生サービスのWeb化を推進。
  • 家電量販店店長を経験し、その後店舗開発の出店営業支援、VMDの企画制作を歴任。
  • システムインテグレーターとして、手術室及び血管造影室の画像・映像配信システムの開発・設計、エンジニアリング及び、リモートメンテナンスシステムを開発。その後、メディカル組織のマネージメントを経験。
  • 現在はアクアマイクロ株式会社にて、マーケティングディレクター及び、デジタルマーケティングコンサルタントを担当しております。